ときわ鉄道情報局

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。


上田電鉄1000系は、従来運用されていた7200系に置き換え用として、2008年から2009年にかけて4編成8本が導入されました。

元東急1000系であることは一目瞭然ですが、上田電鉄では、1編成2両で運用されています。

東急から上田電鉄に譲渡される際、モハ1000形の運転台寄りにパンタグラフを増設、及びパンタグラフのシングルアーム化、車内暖房の強化、運転台への地方型ワンマン運転対応設備の追加、クハ1100形への車椅子スペースの追加、ATS機器の交換などの改造工事が実施されています。

在籍4編成のうち、2編成は「自然と友達」バージョンのラッピング電車となっていますが、残りの2編成はステンレス車体に赤帯の東急時代の外観となっています。


上田電鉄1000系の元となる東急1000系は、1988年に登場した車両で、軽量ステンレス車体やGTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、ボルスタレス台車などを装備し、車歴もそれほど古くない車両です。

設備も最新とまでは行かないものの、上田電鉄としては地方ローカル私鉄としては極上の車両を導入できたことなり、他の地方私鉄からは羨ましがられているかも知れませんね。

なお、回生制御については、導入当初は変電所が対応していなかったため使用されず、空気制御のみを常用していたそうです。

このような立派な車両で運用されることは、利用者にとってはとてもありがたいことでしょうが、鉄道マニアにとっては、やはり昇圧以前時代の車両の方が、それぞれ個性もあって良かったように思います。



上田電鉄の7200系です。

今回の上田訪問の目的は、この車両を撮ることでした。

現在、上田電鉄に在籍している7200系は2両編成2本の4両編成で、モハ5250形のイメージを再現した、「まるまどりーむ号」となっています。

外装は、元々は無塗装ステンレスの車体に対して、ラッピングで5000系導入以前のクリームと紺色のツートンカラー
に変更され、一部の側窓もシールの貼り付けで丸窓が表現されています。

車内もカッティングシートによる木目調に改装され、かつての車両の雰囲気を演出しています。

今回上田電鉄を訪れた際は、下之郷駅て休んでいました。



上田電鉄の7200系は、老朽化した5000系を置き換えるために1993年に2両編成5本が東急電鉄から譲渡されました。

これによって、上田電鉄(当時は上田交通)は一気に冷房化率100%を達成しました。

しかしながら、2008年には、東急1000系2両4本が東急電鉄から譲渡され、7200系のうち3本6両が 豊橋鉄道譲渡などにより、上田から姿を消しました。

現在7200系は2編成が上田電鉄に残り、引き続き使用されていますが、その2本とも、まるまどりーむ号として運用されています。


モハ5250形は、上田電鉄(当時の社名は上田温泉電気)が1928年に新造した車両で、当時はデナ200形という形式でした。

3両が製造され、新造されてから廃車まで一貫して別所線で使用されていました。

1986年の1,500V昇圧の前日まで運用されていましたが、その後は3両ともそれぞれ別の場所保存されています。

現在、別所線の終着となる別所温泉駅ではモハ5252が保存されていますが、保存状態は良く、手入れをしっかり行われている様子でした。

モハ5250形は、鉄道コレクションでも製品化され所有していますが、実車を見ると感動しますね。


引き続き、別所温泉駅に保存される上田交通のモハ5252の写真です。

左側部分が物置に隠れて一部見えないのが残念ですね。

両サイドに見える戸袋窓が楕円形になっていますが、この「丸窓」がこの車両のチャームポイントで、7200系の「まるまとりーむ号」の名称もこれにちなんでいます。

15m級3扉の両運転台の丸屋根半鋼製車で、屋根上にはお椀を伏せたような形のベンチレーターが載せられ、集電装置を導入当初はトロリーポールでした。

この写真では分かりにくいのですが、床下には木造車同様に台枠中央の垂下を防ぐターンバックル付きのトラスバーが組まれています。


上田電鉄の終着駅、別所温泉駅です。

ホームの脇に駅舎の入口があって、駅名の看板がホームの屋根の上にある、独特の配置と雰囲気は、昔から変わっていないようです。

Nゲージでもキットで駅舎が製品化されたりしていますね。

向かって右側(ホームの反対側)には桜の木が植えてありますが、ちょうど訪れた時期が4月下旬だったこともあって、桜が満開。

普段は車両ばかりを追いかけていますが、たまにはこんな雰囲気で癒されるのも悪くないです。



別所温泉駅の改札から撮った写真ですが、ホームの先にも満開の桜があって、とても良い雰囲気を演出していました。

ホームの木造の柱もエメラルドグリーンに塗装され、なかなか良いですね。

構内はかつては2面2線の構造で桜の見える側のホームも使用されていましたが、現在は閉鎖され1面1線で使用されています。

現在、駅の管理は別所温泉観光協会に委託されていて、駅業務を行う観光協会の女性職員の方は「観光駅長」名義で袴を着用して出迎えてくれます。



上田電鉄を撮り終えた後は、そのまま上田で一泊し、翌朝はとりあえずしなの鉄道で長野方面に向かいました。

しなの鉄道線は、元JR東日本の信越本線の篠ノ井ー軽井沢間65.1Kmで、1997年の長野新幹線開業の際、廃止となった同区間をしなの鉄道が引き継いだものです。

その為、線路、駅の構内などは国鉄/JRのものをそのまま引き継いでいるため、これらの施設はとてもしっかりした作りで、良い意味でローカル私鉄らしくありません。

ホームは幅も広く、長さもかつて長編成の特急に対応していたときのままです。

走っている車両も115系で、最近は長野色のままの車両も走っているので、
ホームに立ったときはJRの駅にいるような錯覚を起こします。


しなの鉄道所有の車両は、全てJRからの譲渡車で、かつては169系も存在しましたが、現在は115系に統一されています。

このうち、開業当初から運用されている115系は3両編成11本(33両)あり、赤とグレーを基調とするカラー(しな鉄カラー)となっています。

JR時代に元松本運転所所属だった1000番台で組成された編成ですが、一部に先頭車改造車となるクモハ115(1500番台もあります。

写真は、篠ノ井駅に到着する115系です。