ときわ鉄道情報局

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。


キハ52が首都圏色に塗り替えたとのことですので、前月に訪れたばかりのいすみ鉄道に再度行ってきました。

ということで、今回からまたいすみネタが続きます。

といっても今回は小湊の話。

昨年(2013年)10月の台風で大きな被害を受けた小湊鉄道は、特に養老渓谷ー上総中野間にある河川の築堤が崩壊し、この区間の復旧が遅れ、この日はまだバスによる代行運転手が行われていました。

列車の来ない線路は赤茶色に染まり、非常に寂しい状況になっていました。

バス代行だと、乗り換え客も少なく、いすみ鉄道も痛手を受けていたかもしれません。

なお、この不通となっていた区間は、訪れた翌週の3月20日に開通しており、今現在は正常に戻っています。



タラコのキハ52を撮ろうと、上総中野駅に行きましたが、良い撮影ポイントが見つからなかったため、もう一つ先の西畑駅で撮ることにしました。

写真の通り、「西畑」駅は単線ホーム1面1線の小さな無人駅です。

駅舎というか、待合室は丸い窓のちょっとおしゃれなデザインです。

手間には踏切もあり、Nゲージレイアウトのモデルにもなりそうな雰囲気です。

2010年の統計によると、1日の平均乗車人員は14人(降客含まず)だそうです。



西畑駅の踏切を国鉄型の車両が通過して行きました。

首都圏色になったキハ52と、急行形のキハ28による2両編成です。

この路線で過去にキハ52やキハ28が運用されていたかどうかは別にとして、かつての国鉄ローカル線でかつての国鉄型車両を見ることができるのは嬉しい限りです。

いすみ鉄道の前身となる木原線は1930年に開業、当初はC10やC12の牽引する客車列車で運用していましたが、沿線人口が少ないことからすぐにガソリンカーのキハ40000形に変わり、以降はキハ10000形やキハ17、キハ35などが走ってきたそうです。



国吉駅に到着するキハ28です。

一ヶ月前にも同じような写真を撮りましたが、前回と異なる点は、後ろに連結されているキハ52の色が首都圏色になったことです。
走行用のエンジンが2基搭載されているキハ58に対して、キハ28は1基しか搭載されていません。

いすみ鉄道では、JR西日本から譲渡を受ける際、キハ58という選択肢もあったはずですが、いすみ鉄道ではエンジン2基をフルに活用するような急勾配もなく、購入や保守・燃料などのコストを考慮して、キハ28を選択したものと思われます。




ちょうど訪れたときは、国吉駅の構内でもあちらこちらに菜の花が咲いていて、とても綺麗でした。

上り急行列車が到着し、キハ28がホームに停車したところを、菜の花越しに1枚撮ってみました。

この日は天候にも恵まれ、それなりの写真が撮れました。

普段は列車ばかりを追いかけているので、あまり沿線の草花には目を向けることもないのですが、たまにはこんな写真もいいものです。


後追いですが、またキハ28です。

自分も昭和の人間ですので、やはり国鉄時代の車両が大好きなので、つい沢山写真を撮ってしまいます。

キハ28は、最近は貫通幌を取り付けているのですが、この方かいいですね。

なお、外観上のアクセントとなっている屋根上の分散型冷房装置ですが、デビュー当初(1965に製造されました。)からあった訳ではなく、1972年に冷房改造されたものです。

このとき、自車を含めて3台分の冷房装置の供給が可能となる4VK型の冷房用発電機も搭載され、車番も元の346から2346に改番されました。




いすみ200型の2連です。

いすみ鉄道開業時に7両が導入され、以来地道に活躍を続けてきた車両です。

老朽化による代替えが進み、同時期に製造した他社のLE-CarⅡシリーズの車両が老朽化により相次いで廃車となる中、いすみ鉄道のレールバスは、路線そのものが廃止かどうか議論されていたこともあり、ずっとそのまま運用されてきました。

その後、いすみ鉄道が存続することが決定したことから、2012年から新型車両を順次導入し、既存の7両を全て置き換えることとなりました。

いすみ200型の淘汰は進み、先月末の201号の引退により、2両を残すのみとなってしまいました。

今後、さらに300形が1両増備される予定で、このときに残る2両が引退することになります。




国吉駅に停車中のいすみ200型です。

いすみ200型(導入当初はいすみ100型)は、富士重工が当時第3セクター向けに製造していたLE-CarⅡシリーズで、他にも樽見鉄道や天竜浜名湖鉄道など、多くのローカル私鉄で導入されました。

車体工法がバス車両工法によってつくられ、車体のあちらこちらにバスと同様の部品がつかわれているため、軽量で製造コストも安かったことが当時普及した要因でした。

しかしながら、1991年に発生した信楽高原での正面衝突事故では、キハ58形と衝突して原形をとどめない程無残に大したレールバスが、このLC-Carシリーズだったこともあり、以降の車両設計がバス車両工法から軽量鉄道車両工法に戻されるようになりました。

また、全長15mという長さも、ラッシュ時の旅客収容能力が中途半端のようで、2両編成運用だとかえってコスト増となってしまうため、最近の第3セクター向けの車両はほとんどが18m車となっています。

いすみ鉄道で代替え用として導入する新型車両も18m車です。

もうほとんど見られなくなったレールバスの重連は、いまや貴重な存在となっています。



首都圏色となった、いすみ鉄道のキハ52です。

いすみ鉄道がキハ52を購入し運用を開始したのは2011年4月で、約3年程度運用されていましたが、外板塗装の劣化が目立ってきたため、2015年の法定検査を待たずに再塗装を行ったものです。

新しい塗装については、塗装費用の削減と塗装期間の短縮を図るた首都圏色となりましたが、実施の際にファンの間でいろいろと賛否両論ありました。

写真は、新塗装後の「首都圏色」キハ52ですが、いかがでしょうか?

個人的には、これはこれで良いのではと素直に思っています。

Nゲージでは、早速この首都圏色のキハ52がキハ28と一緒に発売予定となったようで…





引き続き、首都圏色となったキハ52です。

今回の再塗装では、いわゆるタラコ色化ついての議論がファンの間でありましたが、結果的には大きな話題になったので、営業的には良かったのでは。

私自身も、旧国鉄色が最後になるかもしれないということもあったので、塗装変更前の2月に一度いすみを訪れ、塗装変更後はまだ色褪せない綺麗なうちに写真を撮りたいということで、もう一度いすみを訪れました。

塗装変更は各鉄道雑誌の他に一般メディアのローカルネタとしても取り上げられ、結果訪問する人や利用客を増えたのでは。

これが、旧国鉄色の再塗装であれば、ここまで話題になることはなかったと思います。

ところで、いすみの社長はブログの中で、1年後にキハ52の全般検査を行うかどうかまだ決まっていないことを告げています。

以前、自分が一度キハ52に乗ったときに、結構車体の腐食など気になったのを記憶していますが、車体の傷みや老朽化は思った以上に進んでいるかもしれません。

来年の全般検査は別としても、このキハ52が走り続けられるのはあと数年かも知れません。