ときわ鉄道情報局

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。


今回からは、伊豆箱根鉄道駿豆線のネタが続きます。

伊豆箱根鉄道は、自宅のある千葉からは日帰りで撮りに行ける場所にありますが、撮りに行ったのは今回が初めてです。

三島駅で最初に迎えてくれた1300系は、元西武鉄道N101系です。

元西武N101系は、上信電鉄や流鉄などでもよく見かけますが、上信や流鉄の譲渡車は2両編成であるのに対して、伊豆箱根鉄道の1300系 は3両編成です。

ライオンズブルーがよく似合います。


被写体が左のほうにずれてイマイチの写真になってしまいましたが、前回に続いて伊豆箱根鉄道1300系です。

伊豆箱根鉄道の1300系は、1100系(元西武701系)の置き換え用として導入され、現在3両編成2本が在籍しています。

主要機器は西武時代と基本的に変更はなく、譲渡に際しては外部塗装が変更された他、ワンマン関連の機器追加などが行われています。


伊豆箱根鉄道駿豆線の3000系です。

1979年から1997年までの間に3両編成6本(計18両)が増備され、それまで同線で使用されてきた17m級の旧型車両(そのほとんどが西武鉄道や旧国鉄からの譲渡車で非冷房)を置き換えました。

1000系以来の自社発注オリジナル車であり、この車両で採用されたカルダン駆動方式や冷房装置、発電ブレーキ併用電気指令式ブレーキは、いずれも同社初のものだそうです。

1979年から1982年までに製造された4本(12両)は、車両が普通鋼製となっています。

写真は普通鋼製の3000系です。


伊豆箱根鉄道の3000系、普通鋼製車です。

それまでの車両は、赤とベージュの西武標準塗装(いわゆる「赤電」塗装)であったのに対して、この3000系では伊豆の空と富士山の白雪をイメージしたものとなりました。

ところで、4編成が在籍する普通鋼製車のうち、第1編成の中間電動車モハ3002は、一部座席指定快速列車の運用に使用されることを考慮して、1988年に座席がセミクロスシートから扉間転換クロスシート(車端はロングシートのまま)に交換されました。

快速列車は1988年3月末で廃止されてしまいましたが、座席はその後もそのままとなっています。

運がよければ、今でもこの転換クロスシートに乗ることができます。


伊豆箱根鉄道3000系の2次形です。

1987年と1997年に1本づつが増備され、現在2本が在籍しています。

1次形との大きな違いは見ての通りで、1次形が普通鋼製車体であるのに対して、2次形では国鉄211系に準じた軽量ステンレス車体が採用されています。

その他、前面デザインは大雄山線用と同一で、側面は戸袋窓の寸法変更や側窓の1段下降式への変更、車端部ロングシートの変更なども行われています。


伊豆箱根鉄道3000系の第6編成です。

ステンレス車体となった2次形は、1987に登場した第5編成と、1997年に登場した第6編成の2編成がありますが、製造時期が異なることや、第6編成が増備される前に5000系や7000系が登場していることなどもあって、第6編成は第5編成と比べて一部仕様が変更されています。

第6編成では、5000系や7000系との共通化がはかられていて、パンタグラフ(菱形から交差形への変更)、前面下部分へのスカートの装着、前面表示器のLED化などが、見た目で分かる変更点です。


伊豆箱根鉄道7000系です。

老朽化した1000系の置き換えと、冷房化率向上などを目的として、1991年から1992年にかけて、3両編成2本が導入されました。

快速列車での使用や、当時検討されていた東海道本線沼津・熱海・富士などへの直通運転に対応するため、中間車はJR東海213系に似た片側2扉となり(先頭車は3扉).車内の座席は客用扉間が転換クロスシート、車端部はボックスシートとなるなど、それなりの快適仕様となりました。

しかしながら、JRへの直通運転構想が具体的な進展をしなかったことや、快速列車で行われていた指定席需要が伸び悩んだこと、オールクロスシートのために不便をきたしたことなどから、増備は2編成でうち切られてしまいました。

現在は、1300系や3000系に混じって、普通列車で運用されています。


後追いですが、伊豆箱根鉄道の7000系です。

この車両の面白いところは、本来の運用目的を反映してか、先頭車と中間車の側面の様子が異なることです。

先頭車の側面はJR東海の311系に似た片側3扉となっているのに対して、中間車は快速運用の際に座席指定として使用されることを考慮して片側2扉車となり、乗降性を考慮して客用扉の幅は先頭車のよりも100mm拡大されています。

前面デザインは、3000系と異なり大型1枚ガラスを利用した角ばった印象となっていて、なんか京急2000系に似ていますね。


伊豆箱根鉄道3000系どうしの並びです。

向かって左が普通鋼製車体の1次型、右側がステンレス車体の2次型です。

前面デザインは一見同じように思えましたが、よく見ると2次型の方はおでこのあたりまで前面ガラスで覆われて黒色となり、行き先表示器が右寄り配置されるなと、結構違いがありますね。

2次型は、大雄山線の5000系に準じたデザインになっています。


伊豆箱根鉄道、1300系と3000系の並びです。

向かって左が元西武N101系の13000系です。

ラインカラーを見れば分かる通り、伊豆箱根鉄道は西武鉄道系列の会社で、過去にも西武の譲渡車を使ってきました。

3000系の登場以降、自社発注のオリジナル車両を増備してきましたが、業績的に厳しいのか、ここ最近の車両代替は再び西武からの譲渡車を導入しています。

もう、旧型車の置き換えは完了したのて、当面はここの車両の動きはなさそうです。