
京急1500形の並びです。
京急でもっと地味な車両ですが導入された車両数は多く、1985年から1993年の間に166両が製造されました。
但し、2012年に発生した土砂崩れによる脱線事故て大破した8両が廃車になっているので、現在の保有車両数は158両です。
1500形が製造された時期は、新しい鉄道車両に対する技術、特に電車のVVVFインバータ制御方式に関する技術形著しく進歩しました。
この為、1500形では初期車では、界磁チョッパ制御となりましたが、1990年以降の増備車からGTO素子によるVVVFインバータ制御が採用されました。
他の私鉄などでも同様で、同じ形式の車両で製造時期によって制御方式の異なる例は沢山ありますね。
なお、界磁チョッパ制御車については、現在IGBT素子によるVVVFインバータ制御への交換・改造が順次行われています。

京急1000形と600形の並びです。
前面のデザインがほとんど同じなので、鉄道に興味のない一般の方には、あまり違いは分からないかも知れません。
前面形状は、大きな3次元曲面で構成され、貫通扉は車掌台側に配置されプラグドアとなり、よりスタイリッシュなデザインとなりました。
最初は、600形で採用されましたが、ワイパーカバーはデビュー当時はグレーで塗装されていました。
このデザインは、その後登場した2100形や新1000形で引き継がれたため、「京急の顔」となりました。
2100形や新1000形では、ワイパーカバーに形式名がスリット状の抜き打ち文字で表示されましたが、600形でも2009年以降実施された更新工事で同様の表示が行われるようになりました。
新1000形のステンレス車(6次以降増備車)では、ワイパーカバーが廃止され、デザインも少し変わったような感じもしますが、基本的には従来通りの「京急顔」です。
今年3月から登場した1000形1800番代車では、前面に貫通扉が設けられた為、前面デザインが従来とは異なるものとなり、話題を集めています。